官能小説『キャンギャル球 診察』 第2話 shyrock作

胸部、腹部、背中の順で触診が進み、球はまもなく診察用ベッドに横になるよう告げられた。
ベッドの周囲は白いカーテンで囲まれている。
球がベッドで仰向けになってぼんやりと天井を見ていると、看護師が血圧計を持って入って来た。
見たところ年恰好は球とそれほど変わらないようだ。
看護婦は事務的な口調で球に言った。
「スカートも脱いで、ショーツだけになってください」
「えっ?スカートを脱ぐのですか…?」
「はい、脱いでください」
看護師は「患部からすれば脱いで当然じゃないか」と言うような尊大な態度で、球が脱ぐのを冷ややかな表情で見つめていた。
球は仕方なくスカートも脱ぎ始めた。
できものの場所が場所だけに、検査や治療のために脱がなければならないことは予想していたが、そこは若い女性のこと、いざ脱ぐとなればやはりためらってしまう。
球がその日着用していたショーツは白いTバックであった。
両サイドが紐になっている。
今更ながらそんな派手な下着を身に着けて診察に訪れたことを後悔した。
Tバックは普段から身に着けており、昨夜風呂上りにいつもの調子で穿いてしまったのだ。
いくら診察とはいっても、裸同然の姿でベッドに横たわることはやはり恥ずかしい。
「あのぅ…すみませんが……何か上に掛けるものを貸してくれませんか?」

「もうすぐ診察が始まりますので、少しの間、我慢してもらえませんか」
同世代の女性として抜群のプロポーションを誇る球に嫉妬しているのか、それとも派手な下着を着けて医院を訪れた球に対する無言のバッシングなのか、理由は分からないが看護師は明らかに不快な態度をとった。 看護師は血圧測定と体温測定を行ない、手元のバインダーに挟んだ用紙にペンを走らせた。
(どうなんだろう?別に異常はないのかな?何も言ってくれないから分からないよ~。あ、でも結果は先生が教えてくれるのかな……)
結果を全く語ってくれない看護師のことが球としてはいささか不満だったが、後々の診察のことを考えてこの場は顔色に出すことを避けた。
そうこうしている間に、医師の車井原が入って来た。
「血圧はどうかな?」
看護師は球に対する冷淡な態度とは打って変わり、車井原にははきはきと答えた。
「はい、血圧は上が105で、下が65です」
「うん、正常だね。じゃあ診察します。恥ずかしがらなくていいですよ」
さらりと告げた車井原の言葉に球の心はざわめいた。
(うわ~、今から恥ずかしいことされるんだぁ。でも診察だから仕方がないよねえ……)
球は自分にそう言い聞かせた。

顔から火が出るほど恥ずかしくなってくる。
目のやり場に困った球は思わず目を閉じてしまった。
次の瞬間、看護師の指がショーツの横紐に掛かった。
「ショーツを取りますので、少し腰を上げてください」
相変わらず口調は事務的だ。
球が看護師の指示に従い腰を浮かすと、看護師はあっさりと紐をほどき、一気にショーツを剥ぎ取ってしまった。
(きゃっ……)
覚悟はしていたものの、人前で全裸になるのはやはり恥ずかしいものだ。
球は羞恥心に顔を紅潮させながら、目を閉じ恥ずかしさにじっと耐えた。
(落ち着け、落ち着け…これは診察なんだから恥ずかしがることはないのよ……)
自身にそう言い聞かせようとはするものの、鼓動の高鳴りが治まることはなかった。
剥き出しにされたデルタ地帯には少な目の恥毛が生い茂り、その隙間からくっきりと縦に走った陰裂が姿を見せていた。
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アップデート 2025/01/11 07:10
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